―コイン上の聖獣、怪獣―



古代ギリシャの世界には、とてもユニークな聖獣、怪獣が多く見飽きません。 ギリシャの聖獣、怪獣は合体ものが多いのが特徴です。


グリフィン

 グリフィンはライオンの体に鷲の頭と羽が合体した怪獣。
 自らが見つけた金の番をしているといわれる。

 イオニア地方 テオス
 ステーター銀貨




キマイラ

 キマイラはライオンの体の背中から山羊の頭が突き出し、尻尾が蛇(龍)という怪獣。
 一見弱そうな山羊を合体させているところがとってもユニーク!

 シキオニア地方 シキオン
 ステーター銀貨




ヒップカンプ

 英語名はシーホースで和訳すると海馬。 胴体の前半分が馬で後ろ半分は魚
 (またはイルカ)で羽根をつけている。
 ポセイドンが海の中を移動する時の馬車を引いた。


 フェニキア地方 ビブロス
 ジ(2)シケル銀貨




 シチリア地方 シラクサ
 トリアス銅貨




スキュラ

 上半身は人間の女性で下半身が魚(またはイルカ)。
 さらに腰のあたりに6頭の野犬の上半身が合体しているという
 まさに奇想天外な怪物。メッサーナ海峡を通りかかる船を襲い
 船乗りを食べてしまうといわれ、恐れられている。
 女神アテナが被るヘルメットに飾りとしてみられる。


 ルカニア地方 トゥリオイ
 ジ(2)ステーター銀貨




メドゥーサ

 メドゥーサはゴルゴン3姉妹の一人で自分の美しい髪の毛を自慢したため神の怒りをかい
 髪の毛を蛇に変えられてしまう。 その醜さのためその姿を見た者は皆石になってしまう。
 英雄ペルセウスのため首を落されてしまう。その時飛び散った血からペガサスが生まれる。


 セレウコス朝 シリア セレウコス1世
 AE19銅貨




ペガサス

 ペガサスはペルセウスがメドゥーサの首を切り落とした時に飛び散った
 血から生まれた聖獣で、ゼウスの雷を運び人間には乗りこなせないとされた。
 英雄ペルセウスは女神アテナの助けをかりペガサスを乗りこなし怪物キマイラを
 退治する。

 コリンティア地方 コリント
 ステーター銀貨



ペガサス(コリントステーター銀貨)のバリエーション



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