―古代ギリシャの貨幣単位―




  古代ギリシャの貨幣単位には経済圏により、いくつかのスタンダードがあります。
  ここでは最も重要なアッティカのスタンダードを中心に概略説明します。



アッティカのスタンダードはアテネを中心とした
アッティカ経済圏の基準で、アッティカの植民市
やギリシャ本土の影響を強く受けたマケドニアに
導入され、さらにアレクサンドロス大王により東
方諸国に広まりヘレニズム諸国のスタンダードに
なっていきました。

よく目にする貨幣はドラクマ、テトラドラクマで
その他、特にオクタドラクマ、デカドラクマなど
高額貨幣は特別に記念的な目的で発行されたもの
と思われ、どれも希少です。

小額貨幣は特に希少というわけではありませんが
比較的少ない物です。
他にも特殊な貨幣単位がありますが省略します。




  古代ギリシャでは統一した通貨基準を使用していたわけではなく経済圏毎に通貨基準
  を持ち使用していました。
  通貨単位の呼び名が同じため、かえって混乱してしまう事になります。
  同じ貨幣でも地域により重量は必ずしも同じでない事を知っておきましょう。






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