―アレクサンドロス帝国とヘレニズム諸王国―

アレクサンドロス大王はギリシャ北部のマケドニア王国の王子として生まれました。 当時東方の大国アケメネス朝ペルシャと覇権を争っていたが父王フィリッポス2世が暗殺されると、王の跡を継ぎ東方遠征に乗り出しました。 アレクサンドロスは各地でペルシャのダリウス3世軍を破り敗走させました。 敗走中ついにダリウスは部下に暗殺されアケメネス朝ペルシャは滅亡し、マケドニアのひいてはギリシャの悲願であった”東方からの脅威の排除”を成し遂げました。 しかしアレクサンドロスはそれに満足せず世界の果てを目指し東行してインダス川にいたりました。 ここにきて望郷の部下達の反対でやむなく引き返し、バビロンまで着きましたがここで熱病のため32才の若さで没しました(マラリア熱といわれている)。 その死があまりに突然で後継者の指名がなかったことと、抜きん出た実力者がいなかったので後継者(ディアドコイ)戦争が起きました。 当初アレクサンドロスの異母兄がフィリッポス3世としてマケドニア王となりましたが、かつての大王の将軍達や王宮の陰謀などにより王の血縁は途絶えてしまいました。 やがて広い帝国は分割され、それぞれが王国を名乗りました。 それらの王国で発行されたコインはヘレニズム文化を象徴するように、みごとな肖像で彩られています。



 ◆ アレクサンドロス大王とその周辺 
 ◆ トラキア王国のリュシマコス   
 ◆ プトレマイオス朝エジプト王国  
 ◆ セレウコス朝シリア王国     
 ◆ アンティゴノス朝マケドニア王国 
 ◆ アッタロス朝ペルガモン王国     予定
 ◆ インド・グリーク王国バクトリア   予定





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