―掲示板/談話室(2005年分その2)―
古代コインに関する、情報提供/疑問/質問/雑談/近況報告なんでも結構ですのでお便りをお寄せください。
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【新しいページ良い感じであります】腕だる 05/10/03
腕だるです。超〜お久しぶりです。HPの新しいページ拝見させていただきました。お元気そうで何よりです。シチリア、イタリア半島南端のギリシャコインはとても好きで、地図の周りにずらっと勢ぞろいしているのは圧巻です。これを見て思わずメールを投げてしまいました。こちらは特に変りはありません。
私は細々,,,,と収集を続けています。最近したと言えば、クリーニングされてないローマコインをクリーニング
してみました。土か岩か知れないものが殻のようになっておりました。簡単に取れるかと思いきや凄く硬いです。ではまた何かあれば。ご活躍を。
【再レイアウトしてみました】管理人 05/10/04
お久しぶりです。トップページが煩雑になったので項目を統合・再レイアウトしてみました。これから少しづつ穴を埋めていきますのでご期待ください。
錆々のコインには手を焼きますね。強酸で洗えば比較的短時間で落ちますが肌まで傷めてしまうのでお勧めできません。弱酸で気長に錆を柔らかくして落としていくのが無難ですね。
【非常に上手く”殻”が剥がれました】腕だる 05/10/16
腕だるです。例のローマコインのクリーニングでちょっと気が付いたのですが、WD-40と呼ばれる潤滑油に長い間漬けた物は、非常に上手く”殻”が剥がれました。パティーナも傷まず残っています。もともと見るからにローグレード、ぼろぼろの銅貨ばかりで、出てくる物に期待は出来ませんが、子供と一緒にあれこれやれや楽しかったです。前記のWD−40は入手容易で、国内では別名”クレ556”としても販売されています。 AD.300-400年頃に、似た感じの銅貨が見られますが正確なリファレンスが分からないのが残念です。一部に真新しいテストカットもどきのある当たり、良さそうな発掘品はあらかじめ除かれているように見えました。
【知りませんでした】管理人 05/10/16
情報ありがとうございます。潤滑油のクレ556が有効だとは知りませんでした。機会があったら私も試してみたいと思います。
【ギリシャコインについて教えて下さい】高橋 05/11/28
こんにちは、はじめまして。最近ギリシャコインに興味を持ち始めた高橋と申します。この年代のコインが手に入る事に大変驚き、感動と共に、ページを拝見させて頂きました。紀元前のコインと言う神秘性と、デザインの美しさは素晴らしいですね。今回は、いくつか教えて頂きたい事があり、メール致しました。 現在、凄く惹かれ興味を持ち始めたものの、何故紀元前のコインが1−5万円前後で手に入るのかと言う疑問が沸いてきました。2000年以上前のコインのイメージにしては、手の届く範囲で驚いています。2000年以上前のコインにしては、私にとっては決して高くないと思っていますが、家族の者はやはり5万円は高いと言う意識が強いです。確かに本物ならば、その価値はあるだろうけど・・・、と言った反応でした。ですので、自分と家族が疑問に思っている「何故、それほど高くないのか」を教えていただけないでしょうか? それと世界には偽物も多く出回っていると思うので、真正品とスタジオアイビー様が本物と判定された時のポイントなんかを簡単に教えて頂けると、今後の自分がコレクターとして生きていくうえで参考にもなるので、教えて頂けないでしょうか。また、偽物がどれくらい出回っていて、本物のコインを集める難易度が高いのかも教えて頂けると有難いです。見分け方のHPや本なんかもあるのでしょうか・・・?集め続けると言う事は、資産を買うと言う事なので家族を巻き込んで行くものだと思っています。ですので、慎重になりすぎて、失礼な発言があったかも知れません、ここでお詫びしますm(_ _)m 宜しくお願いします。
【古代コインの真贋について、、真贋/価値など】管理人 05/11/29
ご質問ありがとうございます。
●古代コインの価格について:
紀元前のコインが何故こんなに安く手に入るのかという点ですが、これはひとえにコレクターとコインの需給関係にあります。ほどよい?存在数がこの価格を実現させているといえるでしょう。古代コインは最近の戦乱(地雷探査などもあり発掘されている)で、ある程度の供給は続いていますが、これも一段落すれば供給も少なくなり価格の上がってくると思います。またコレクターが増えれば供給を上回り価格が上がる要素になります。単に2000年という年数が経っているから高いのではなく、以上の理由から価格が定まっていると思ってください。もちろん希少価値のあるものは1枚で、うん百万円〜うん千万円するものもあります。
●コインの真贋について:
以前質問にお答えする形で談話室に載せていますので、
【古代コインの真贋について】03/09/21
を参照ください。
慎重になりすぎてもいけませんが、最初のうちネットオークションには手を出さない方が賢明でしょう。 間違えても海外旅行に行って露天商で買ったりしてはいけません、本物は皆無です。 なお英文ですが
参考になるサイト
があります。
●資産性について資産価値からみると:
換金性:金地金に比べれば、高くありません。コイン商に売却すると、かなり安くなります(相手も商売なので)。海外大手ディーラーの主催 するオークションを通して販売してもらえば高く売れる可能性はあります(希少性の無いものは高くならないでしょう)
●価値の変動:
需給関係にありますので、他のアンティーク等と同じに考えていただければ良いでしょう。
なお供給元が国内でなく海外なので、外国為替に連動して変動します。(円が安くなればコインは高くなります)
●結論として:
古代コインはガラクタではないので無価値ではありませんが、資産形成だけを考えるのであれば、お勧めしません。(資産保全なら金の延べ棒でも買っておいた方が良いでしょう)。歴史ロマンや美くしさを楽しみながら、ある程度の資産性・換金性もある、といった程度 にお考えになった方がよいでしょう。
【安心して集める事が出来る道がある事が分かりました】高橋 05/11/29
こんにちは、本当に親切丁寧にメールをどうも有り難う御座います。詳しく教えて頂いたお陰で、しっかりとした心構えの基礎知識を築く事が出来ました。本当に有難う御座いますm(_ _)m自分であれほどの基礎知識を調べるのは無理です、本当に感謝感謝です!参考サイトを見させて頂きましたが、これを見極めるのは本当に難しい事が分かりました。いかに良いコイン店付合うことが重要か理解する事が出来ました。教えて頂き難う御座います。鋳写しは自分でも腕を磨けば見破れそうですが、精巧な偽物もあるようで、これは絶対無理だと思いました。やはり自分の見極める腕よりも、信頼できるネットワークを作った方がいいんですね。腕を磨いて古銭ショップを訪ねたり、海外の古銭ショップや露天商から探し出すイメージがいくらかあったので「物を買う時は人(店)を買え」との言葉で、非常に安全に自分でリスク管理さえすれば、集めて行ける事が分かり、安心しました。やはり、インターネットで便利になった時代、信頼できるところからインターネットで買うのが最良の道である事が分かりました。本当に有難う御座います!これで安心して集める事が出来る道がある事が分かりました。有難う御座いました!
【 参考になったようで、、、】管理人 05/11/29
参考になったようで良かったです。
【アレクサンドロス大王について教えて下さい】高橋 05/11/30
お陰で色々な素晴らしいコインを見る事が出来ました。ローマコインを集めようと思ったのですが、ギリシャコインの美しさと神秘性に、すっかりと魅せられてしまいました。本来は自分で念入りに調べるべきなのですが、掲示板に掲載され、自分のような疑問を持つ人の役にも立つので、、、と言う甘えで、最後に1つだけ教えて頂けないでしょうか?m(_ _mすみません。スタジオアイビーさんのホームぺージで色々と勉強させて頂いているんですが、一番人気であろう?アレキサンダーについて1つ分からない事がありました。フリー百科事典Wikipediaには、アレクサンドロス3世、後世にはアレクサンドロス大王と呼ばれている。とあります(途中省略)英語だとAlexander IIIとAlexander the Greatのようになるのでしょうか・・・。すると、コインの場合でも2つの名前があるのかな・・・と疑問がわいてきました。ギリシャ文字と数字(付録:ローマ数字)の解説にアレクサンドロスの文字を解説して頂いているお陰で、読み方は分かったのですが、後世で大王となったようなので、後世のコインは大王で、生きている内はアレキサンダー三世とコインでもなっているのかな?と思いました。でもアレクサンドロスタイプコインとミント1(マケドニア/ギリシ)を覗いてみると、自分の名前に置き換え、アレキサンダーの名前が消えている、場合もあるようで奥が深いです。そして、今回質問をさせて頂きたくなったのが、トラキア王国のリュシマコスのページを拝見している最中に疑問に思ったのですが、リュシマコスの発行したコインは最初はアレクサンダータイプでしたが、後に有名なアレクサンドロス大王の肖像を入れたコインを発行しました。とあります。アレクサンダータイプが三世でアレクサンドロス大王だとすると、肖像の違いはあるみたいで、すると文字も違うのかな?と思いました。でもカタカナ読みで、アレクサンドロス、アレクサンドロス大王は分かったのですが、アレクサンダーとなると、サンダーが付いているので、また別なのか・・・と、混乱してきてしましいました。この変の知識が乏しいです、すみません。リュシマコスのコインは各地で作られ、それぞれ特徴があります。またアートレベルの高いものが多いのも特徴です。と解説をされているのを読んで非常に納得しました。リュシマコスのアレキサンドロスは非常に美しくて魅力的です。そこで、ギリシャ文字と数字(付録:ローマ数字)を参考にしてリュシマコスのコインに書かれている文字を読もうとしたのですが、どうも上手く読むことが出来ませんでした。リュシマコスと名前が書いてあるのか、もしかしてアレキサンドロス大王と書いてあるのか、どちらなんだろうと非常に疑問に思っています。長々とメールを書いてしまい申し訳ないのですが、要点としてはアレクサンドロス、アレクサンドロス大王の名前はコインでは別々であるのかと言う事を教えて頂けないでしょうか?違う場合は、そのコインの文字の違いを教えて頂けると有難いです。リュシマコスのコインの名前が、アレキサンドロスのものであれば、素晴らしいのですが・・・。もし宜しければ、教えて下さいm(_ _m お時間を取らせてすみません。
【 当方語学が専門ではありませんが、、】管理人 05/11/30
銘文については当方語学が専門ではありませんので、詳しいお答えができませんことを、あらかじめお断りしておきます、ってなんか言い 訳っぽいですね (;^_^A
●さてアレクサンドロスですが、これはギリシャ語の呼び方で、アレクサンダーは英語の呼び方だと思います。「三世」とか「大王」の呼び方も 後世の区別や称号のようです。当時は単に「アレクサンドロス」と呼ばれていたのだと思っています。近代になって「ルイ◯◯世」と生前から区別して名乗るのとは異なっているようです。サイトの中でアレクサンドロスとアレクサンダーが混在して、混乱させたら申し訳ありません(すべて同一人物だと思ってください)正確にはマケドニア王国のアレクサンドロス(=アレクサンダー)3世(=大王)ということになります。アレクサンドロス自体そんなに特殊な名前ではなく、シリア王国などにもアレクサンドロス王は存在しますので、国名を添えて表さないと正確ではないでしょう、しかしアレクサンドロス大王と言えば1人ですがね。
●リュシマコスのコインのすべてについてアートレベルが高いわけではありません、サイトに上げたサンプルは選抜されたものだと思ってください。 ただ地域によってアートレベルに差があることは確かです。
●「大王」の銘文は、アレクサンドロスのコインには存在しません。 後の時代、バクトリアのエウクラティデスなど自分の発行したコインに「バシレオス・メガロウ=大王」と銘文を入れているものもあります。
●リュシマコスが発行した「アレクサンドロスタイプ」のものには、アレクサンドロスとリュシマコスの両方が存在しますが(リュシマコス銘は少ない)、「アレクサンドロス肖像タイプ」コインの銘文には「リュシマコス王」しか存在しません。
●サイトの表示で簡単に銘文を「アレクサンドロス」としているものは、正確にいうと「アレクサンドロウ」と表示されていて、どうやら「アレクサンドロスの」という意味らしくその後に(発行)という意味が省略されているようです。
【どうも有難う御座いました】高橋 05/12/01
メールをどうも有難う御座いましたm(_ _m 深く深く、お礼を申し上げます。3度にも渡るメールでの質問に返答を頂いて、ギリシャコインに対する心構えと知識の基礎的な大切な部分を教えて頂く事が出来たので、大変心強いです。ギリシャコインの存在を知る事となったのが、アレクサンドロス大王に関する絵画や本を探している最中だったので、まさかこの時代の本物のコインが手に入るとは・・・、本当に夢にも思っていませんでした。コインと言うのは、人から人へと流れて行くものであり、その当時の数多くある物品の中で、最も数多くの人の手に触れたものの1つであると思うので、なんとロマンを感じるものでしょう。しかも、デザインが凄く美しく、1つ1つのコインで作り手のセンスと腕で違ってくる所も素晴らしく、見ている方としては面白いです。凄く私は古代都市バビロンが大好きなので、バビロンで作られたコインが手に入るなんて、今でも信じられません。初めにローマコインの存在を知り、その後小林様のホームページでギリシャコインの存在を知る事となったので、小林さんのホームページを知っていなければ、ローマコインに数多く手を出していたと思います。そしてその後いつか、ローマコインの存在を知り、後悔した事でしょう。ローマコインを少しにして、ギリシャコインを中心に手を出していこうと思っています。金額も数が集まると値が張るので、ゆっくりと息の長い趣味の1つとして集めて行こうと思ってます。アレキサンダーのコインに付いての解説どうも有難う御座いますm(_ _mリュシマコスのコインの方が、あまり数は多く見てませんが、コインの大きさが大きく肖像画の出来が綺麗な印象を受けました。でも、やはりアレクサンドロスの名前がコインに欲しいので、悩みどころです。アレクサンドロスにはこだわりがありまして「これれぞアレクサンドロスコイン!!!」と言う最高の一品が欲しい気持ちが凄く強くあります。、そして、今回教えて頂いた事でその知識が出来き、本当に助かりました。日本では本当にギリシャコインの情報が少ないようで、小林様のサイトでギリシャコインと出会えた事を心から嬉しく思っています。本当に有難う御座いましたm(_ _m
【質問あり -- 本届きました。 - コインカタログの件 】田中 05/12/10
¥13000-の本届きました。質問アリと書きましたが、以下の画像が何タイプと判断したらいいか、おしえていただけなせんか。上の画像は2794?とみたのですが、おしえてくださいませんか。次の画像は、何でしょうか。専門家の見解でおねがいできませんか。
【ご質問の件】管理人 05/12/11
1枚目は2794ではなく2795のバリエーションでしょう。カタログの2794の説明で" Forepart of wolf r."とありますが最後の" r. "はrightの略で右向きを表します。写真の狼は左を向いているので" Forepart of wolf l."の 2795になります。2枚目は、3738がちょっと似ていますがビザンティオンの1579ですね。
【はじめまして】中西 05/12/25
突然のメール失礼します。都内の大学院に通っている中西と申します。最近、西域に興味を持って調べているうちに貴HPを拝見しました。主な興味の対象はバクトリア・パルティア・インド・グリーク朝なのですが、その時代のコインを扱っておられるようなので何か教えて頂ければと思いメールしました。 実は家が近くですので、あまりHPの内容を見ずに書かれていた住所に訪ねて行ってしまいました。コインショップかと思っていたのですが、普通のご自宅のようでしたのでそのまま帰ってしまいました・・・よく拝見したら、販売はオンラインが中心のようですね。失礼しました。 今は特にバクトリア末期のコインについて情報を集めております。その時代のコインの出土状況などについて教えて頂けたら幸いです。
【バクトリアについて】管理人 05/12/25
メールありがとうございます。 そうなんです、販売はネットのみで店頭販売はやっていません。(;^_^A
バクトリアのコインの出土状況は伝聞でしか分かりませんがNHKスペシャル”文明の道”第2集 アレクサンドロスの遺産最果てのギリシャ都市 に参考になる情報があります。戦乱の中、住民または地方軍閥によると見られる盗掘で多くの遺物が散逸したようです。このような例は他でも起こっていると思われます。またコインは金属ですので、地雷探査の時にも引っかかってくるはずで戦乱により今まで博物館級だったものも最近は目にするようになったとも云えるのではないでしょうか。(添付写真は”文明の道”第2集に出てくるアイハヌム遺跡の盗掘状況です)
バクトリアのコインについてはDavid R. Sear; Greek Coins and their Values(Seaby社)が参考になると思います。Diodotos 1世 256-239 B.C.からHermaios 40-1 B.C.までが網羅されています。
【バクトリアについて】中西 05/12/25
中西です。お返事ありがとうございます。紹介されたビデオ・本は是非見てみたいと思います。ご存じの通り、バクトリア末期には大月氏の侵入征服がありました。大月氏の征服は大体BC139頃とされています。中国の歴史書にはバクトリア(大夏)は大月氏に臣属したとあります。よって当時のコインは大月氏支配下における発行なのかと考えておりました。一方、ネッ上にはトバクトリア王は大月氏の征服によりアフガン方面に逃げたとの情報もあり、真相はどの辺にあるのか疑問に思っております。大月氏征服後のコインの出土地などが分かれば、バクトリア王がそのままバクトリアの故地に居続けたのか、アフガン方面に逃げたのかが分かると思ったのですが、どうでしょうか?
【その辺の詳しいことになると、、】管理人 05/12/25
うーん、、その辺の詳しいことになると不勉強でよく分かりません。(;^_^A 何か分かりましたら、情報をお寄せください。それでは宜しくお願いいたします。